手指消毒?

エタノールジェル

バスで手指消毒?

どこぞのバス会社が緊急事態宣言解除を受けて運行を再会するに当たりバス乗車時に手指消毒を行なっているという話をテレビでやってました。

商品に触る機会があり短時間で店を出るようなスーパーとかで入店時に手指消毒するのは理解できます。

乗客がみんなマスクなしでバスに乗ってる場合、乗ってる間にどうせ目や鼻や口の周りを触るに決まってますから、最初に手指消毒してもすぐに手指は汚染されるんじゃないかと思います。そしてその手で手すりとか掴まりますから、いくら最初に消毒したって効果はそう長続きしないわけです。

全員がマスクして乗ってる場合は手の消毒効果は長続きしますけど、乗車時に手指消毒しなくたって感染リスクは少ないです。

つまり、マスクがあろうがなかろうが、乗車時の手指消毒は意味が無いんじゃないかな?と思うわけです。

歯医者で手指消毒?

もっと意味が無いと思うのが、歯科医院で患者さんが来院時に手指消毒を行う事。

厳密に言えば「歯科医院で来院時にのみ手指消毒を行う事」です。

歯医者の入り口にエタノールが配合された手指消毒用ジェル等のボトル置いてあるとしましょう。来院した新型コロナウイルスに感染した患者さんは来院するなり消毒をして手を清潔にします。これで診療を待つ間に座る椅子の肘掛けや診療室に入る時に掴むドアノブや診察券や保険証を出す時に触る受付カウンターを汚染する危険は少なくなりました。

診療室に入って歯石を取ったり歯を削ったりという処置を受けます。その際には新型コロナウイルスを含んだ飛沫がが発生して顔の周囲にも服にも付着する事でしょう。それに加えて口をゆすぐ際に飛沫が飛び散ったり、口をタオルやハンカチで拭いたりする時に手に付いたりします。診療室内の患者さんが触れる所は患者さんごとに消毒する筈ですから、そこで他人が持ってる新型コロナウイルスに感染するリスクは少ないと思いますが、自分が持ってる新型コロナウイルスで自分の手指は汚染されます。さっき消毒したのに。

その手で待合室に戻って椅子に座って肘掛を掴んだり会計時に受付カウンターに触れたりしますから、肘掛けや受付カウンターは汚染されます。そして医院から出る時には玄関ドアの手摺りを掴んでドアを開けるわけです。

せっかく来院時に手指消毒したって診療終わって帰るまでにそこら中汚染しまくる結果となります。

汚染されたそこら中は、次の患者さんが来院時に消毒して清潔になった筈の手で触れる事となります。

つまり、歯医者においては、いかにも「うちは清潔に気を配ってます」的なアピールで入り口にエタノールが配合された手指消毒用ジェル等のボトルを置いても、それだけじゃ意味が無いという事です。

診療後にも手指消毒

前述のように、来院時のみ手指消毒した場合は診療中に汚染した手指で診療後あちこちを触ってしまいますので、それを防ぐ為に診療室を出る時か出た直後に手指消毒をもう一度行う必要が生じます。

たぶんほとんどの人は自分のウイルスを広める心配よりも他人のウイルスを貰う心配をする筈ですので、手指消毒をしたいと感じるのは医院から出るタイミングでしょうけど、手指の消毒を患者さんに委ねるのならばそこの意識を変えて頂くのが重要ですね。

患者さんごとに消毒

一番確実なのは、患者さんの予約の間隔を十分に離して、診療が終わったら患者さんが触れる箇所を全て消毒して次の患者さんを医院に迎えるという方法です。

今、うちではこの方法でやっています。

緊急事態宣言を受けて、先延ばしできない治療のみを行うというように治療内容を制限し患者数も意図的に減らしているこの環境だからこそできますが、いつまでもそうしてはいられませんので、来月あたりからは患者さんに手指消毒を委ねる方向にシフトいていく予定です。

と、ここまで書き込んでふと思いました。

予約の時間より少し前に来院して歯を磨く患者さんて必ず何人かいらっしゃいます。そういう方が実は新型コロナウイルスに感染していた場合を考えると、もう、絶望的ですね。
家で歯を磨いてからいらっしゃれる患者さんばかりではなく、仕事場から直接来院なさる方もいらっしゃいますので、ここで歯を磨くなとは言えません。
そうなるとやっぱり、患者さんに手指消毒は任せてらんないという結論に達します。うーん。。。

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