自分の口臭は分からない

口臭

自分の口臭は分からない

鼻って“慣れる器官”です。 どんな悪臭でも慣れちゃうのかどうかは知りませんけど、大抵の匂いには慣れちゃう筈です。この慣れがどのようなメカニズムで起きるのか、どんな匂いに慣れやすく慣れにくいのか、色んな研究がされているようですが、何故慣れが必要なのかについて、あんまり確かな話は調べても出てきませんでした。

以下、僕の勝手な推測ですが、自分的にはこれ以外無いんじゃないの?と思ってる説です。
野生において、外敵の匂いに敏感でないと生き残れないので嗅覚はとても大切な感覚です。そんな中、一番強い匂いってのは一番近い所にある自分の匂いでしょう。自分の匂いに紛れて他者の匂いに気付かないなんて事、あってはならないはずです。 自分の巣に戻って来た時に、いちいち自分の匂いにガルル!と警戒するなんてバカバカしいので、いつも身近にある匂いに対しては慣れが働いて感じなくする事により無駄なく他者の匂いを浮き立たせるという合理的な機能なんじゃないかと思います。
まあ、理由はどうあれ、要するに常にある匂いには慣れちゃうって事です。

口臭についても同じ。常にある口臭には慣れちゃってますので、本人はけっこう気付かない事が多いようです。 こういう、本人は気付かないけど他人に指摘された口臭は、病的な口臭である可能性があります。

病的な口臭の原因

口臭の原因は、食物の臭いと内臓疾患による臭いと、口の中の細菌が産生する臭いに分かれますが、歯科で問題となるのは三番目の匂いです。

むし歯がある場合、穴の中で沢山の細菌が繁殖し、その産生物による臭いが発生します。
また、過去に神経が無くなってしまった歯の場合、根の先に炎症が起きる事があります。その結果、膿が溜まってその膿が歯肉におできのようなものを作って排出されます。この膿の臭いの元も細菌の産生物です。
皆さんが最も気にするお口の臭いと言えば、歯周病の臭いでしょう。これは歯の周囲に炎症が起きて歯肉の下に膿が溜まり、それが歯周ポケットから排出されたり、歯肉を腫らしてその中心部から排出されたりします。これも細菌の産生物の臭いです。
そして、これらの臭いは常に口の中にあるので、鼻が慣れてしまって本人は気付かないという事になります。 もちろん、臭いの原因である病気が治れば、口臭は無くなります。

病的でない口臭の原因

一日の中でもタイミングによって口の臭いが変わります。
口の中には、病気じゃなくても沢山の種類の細菌が生息しており、そのバランスは生活する中で刻々と変化します。細菌は空気の好きな菌(好気性菌)と空気が嫌いな菌(嫌気性菌)に分けられますが、口の中が乾燥する状況では好気性菌が増え、 唾液による自浄作用も期待できないので、口臭が強くなる傾向があります。 例えば睡眠中は唾液の分泌が少なくなりますので口の中が乾き、朝起きた時の口臭は一日のうちでもたぶんMAXでしょう。その他、緊張するとか、お腹空くとか、そういう事で唾液の分泌量が変化しますので、それに伴い口臭も変化します。
そのような、一日の中で変化する口臭については慣れが働きませんので、その都度気になるという事になりますが、病気じゃありませんので気にする必要はありません。どうしても気になる場合は、歯を磨いたり口をゆすいだり、又はガムを噛んで唾液の分泌を促しても良いでしょう。

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