症状の伝え方

歯医者あるある

良くある話です。

患者さん:昨日からズキズキ歯が痛くって
僕:ズキズキ痛くなる前に冷たいものは沁みませんでしたか?
患者さん:何もしなくてもズキズキするのよ
僕:熱いものは沁みませんでしたか?
患者さん:もう、昨日の夜に痛み出して寝られなかったのよ
僕:咬んだりすると痛みますか?
患者さん:だから何もしなくても痛いんだって

そりゃ痛いのは分かってますけど、病気ってのは大抵決まった通りの症状が現れるんですよ。なので逆に、どういう時はどうなのか知る事によって原因を推測する事ができるんですね。
原因が分からなきゃ何が起こってるのか分からず、治療もできないんですよ。

何もしなくてもズキズキ痛む他に症状が無いか、痛み出す前に症状がなかったか、そういう事を聞きたいんですけどね、よほど痛いんでしょう、今感じてる痛みしか教えてくれないこと、多々あります。
症状の種類って伝えるのが難しいと思いますけど、正確に教えて貰えると診断する上でかなり助かります。

歯医者が知りたい情報

歯医者が知りたい歯もしくは歯の周辺に関する痛みの情報は以下の通りです。

1.どういう時に痛むのか

1)あからさまに甘いもんが沁みるか

2)冷たい物が沁みるか

(1)飲んだ時に痛むのか

(2)咬んだ時に痛むのか

(3)ブクブクうがいをした時に痛むのか

3)熱い物が沁みるか

この「沁みる」って表現が分からなければ、「痛む」でも構いません

4)食べ物を咬むと痛むか (何を咬むと痛むか)

5)グッと咬みしめると痛むか

6)何も刺激を与えないでも痛むか

(1)四六時中痛むのか

(2)夜だけ痛むのか

2.いつから痛むのか

3.痛みはどのぐらい続くのか

4.どこが痛むのか(参考程度)

5.鈍い痛みなのか鋭い痛みなのか

5の痛みの種類については、表現が難しいですよね。鈍い痛みを重い痛みと表現する方もいらっしゃいます。

4の場所については(たぶん)後日説明しますけど、参考にはしますが鵜呑みにはしません。

あと、痛みの強さに関しては、ずっごく痛いんだよと言って下さっても結構ですけど、人によって感受性や耐性が大きく異なるため、やっぱり参考程度にしか聞いてません。痛みの強さも診断の参考にはなりますけど他の要素の方が重要に思います。

100点な伝え方

歯医者が知りたい事を上手く組み合わせて、痛みの具合を教えて貰えるとたいへん助かります。

「3ヶ月ほど前から時々冷たいものを飲むと少し沁みていたのが、だんだん沁み方が強くなって、ここ2週間ばかりは冷たいものより熱いもので痛みを感じるようになってたんですよ。
ところが3日ほど前から、それに加え夜になるとズキズキ痛み始めましてね、いや、昼間は痛くないんですよ、痛いのは布団に入った後だけだったんですけど、痛み止め飲んでやり過ごしてました。
で、とうとう今朝からずっとズキズキした痛みがおさまらない状況で、痛み止め飲んだって効きゃしないし、咬むと痛いんでウドンしか食ってなくって、歯医者怖くて来るの嫌だったんですけど、しょうがなく来ました」

てな具合に話して下さると、100点あげます。

身振り手振りは必要ありませんよ?口だけ動かして下さりゃ十分です。
この場合は、痛みの種類や持続時間は、もうどうでもいいんですけど、言いたきゃ言っても結構ですよ。

聞きたい事だけ選択的に聞いといて、「症状の伝え方は100点ですけど歯医者にかかるタイミングとしちゃ0点ですね」っていうコメントと共に早速治療に取り掛かれるというものです。

もちろん、レントゲン撮ったり、場所を確かめたり、更に細かい質問をいくつかしたりっていうプロセスは必要ですけどね、一から聞いて、しかも聞きたい事じゃない返事だけを繰り返されるのに比べるとずっとスピーディーです。

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