歯が抜けたらどうする?【外傷の応急処置】

歯が抜けたらどうする?【外傷の応急処置】

子供が元気に走り回っていると、転んだりぶつけたりして口を怪我する事があります。
受傷のパターン別に、歯科を受診するまでの間、どのように応急処置をすべきかを説明しましょう。適切な応急処置を行えば歯を失う事なく再び健康な状態を取り戻す可能性を期待できます。
以下、急いだ方が良い順にお話ししていきます。

まっ先に

まず、歯の事を心配するよりも先に命の心配をしましょう。吐いたり、意識が途切れたり、目が見えにくかったり、頭痛がしたりする場合には、歯科を受診する前に急いで医科を受診する事をお勧めします。

唇が切れた!舌を咬んだ!歯肉から血が出た!

裂傷

口の周辺を硬いものにぶつけたり、ぶつけた時に自分の歯が当ったりすると、唇や舌や歯肉は比較的簡単に切れてしまいます。
傷口を清潔なガーゼで軽く圧迫して出血を止めた後、腫れを防ぐ為に早期に氷で10分程度冷やして下さい 。
縫わなければいけない場合でも、腫れていない方が奇麗に縫う事が可能です。

歯が抜けた!

歯牙脱臼

早く植えなおす程、良く治ります。特に出たての永久歯の場合には1時間以内に受診すると予後が良好です。
まず、抜けた歯がどこかに落ちていますので探して拾いましょう。
次に、抜けた歯は乾燥させない事が大切です。永久歯の場合は抜けた場所に歯を戻して歯科を受診して下さい。水道水に含まれる塩素は抜けた歯の大敵です。もし歯が汚れている場合でも水道水で軽くすすぐ程度(10秒以内)に止めましょう。
歯の保存液や牛乳に浸けて歯科まで運ぶのも有効です。
夜間や休日で歯科に受診できない場合も、歯の保存液や牛乳に浸けて冷蔵庫で保管して下さい。

歯が折れた!欠けた!

歯冠破切

歯が折れたり欠けたりした場合には、歯の神経(歯髄)を守るために1日以内に受診する事をお勧めします。
破片はガーゼに包んで清潔に保ち歯科医院に持って来て下さい。ただし、破片は牛乳に浸けると接着しにくくなりますので、抜けた場合と混同しないように注意して下さい。

歯がぐらつく!

歯牙亜脱臼

歯の位置がずれていたり、ぐらついて抜けそうな場合には、なるべく刺激しないように気を付けてできるだけ早く受診して下さい。
永久歯の場合には、(ぶつけた直後は痛みを感じない事が多いので)勇気を奮って歯を元の位置までゆっくりと戻す事も有効です。
乳歯の場合には、その下にある永久歯の芽を傷つける恐れがありますので、そのままで受診した方が良いでしょう。

咬むと痛い!

歯根破切

外見上は問題無さそうでも咬むと痛い場合には、歯の根が折れていたり少し脱臼していたり顎の骨折が疑われます。早めに歯科医院にいらして下さい 。

歯が打ち込まれた!

歯牙埋入

ぶつけた拍子に歯が歯肉の中にめりこんでしまった場合は、手を加えずにそのままの状態で歯科を受診して下さい。
その他、歯に異常がないように見えても、歯と歯肉の間から出血している場合は、強い衝撃を受けている可能性がありますので、早めの受診をお勧めします。

その他の注意すること

  • 受傷当日に受診できない場合には、栄養と休息を十とり、食後は痛く無い所を歯磨きしましょう。傷口は10倍に薄めたうがい薬をほぐした綿棒につけて消毒したり、うがいをして清潔に保ちましょう。
  • ケガの影響は後で出る可能性があります。歯の色が変わったり、痛みが出る、歯肉が腫れる、歯肉から膿が出る、後から萌えてきた永久歯の形がおかしい、などの症状です。定期健診を最低1年は続ける事が大切です。更に神経の処置を受けた場合は3~5年の経過観察が必要です。
  • ケガを防ぐには、ムシ歯、歯並びを治しておく事、バランスの取れた食事と肥満予防、日頃から運動を心がけ、無理のない計画的なトレーニングを行う事が大切です。激しいスポーツにはマウスガードを使用して積極的に歯を守りましょう。
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