眼鏡がズレる

診療中に眼鏡がズレる

診療で使っている眼鏡は、テンプルの部分が超弾性合金でできています。締め付け感が無い為、もの凄く掛け心地が良いのですが、ほよんほよんのテンプルの所為で上の奥歯を覗き込もうとすると眼鏡が大きくズレてしまいます。幸い、ほとんどの場合、患者さんは目を閉じて大きな口を開けているので眼鏡がズレた間抜けな姿を見せずに済んでいますが、いずれ必ず見られてしまう日が訪れるでしょう。

眼鏡のズレ止め

そこで、眼鏡のズレを予防するツールをいくつか購入しましたので、使用感と共にご紹介しましょう。

シリコンのチューブっぽいやつ

眼鏡留め

ワンタッチって書いてあるのに全然ワンタッチじゃないタイプ。テンプルに通す事が出来ずに断念しました。使う事すらできない系。表にはワンタッチとだけしか書いてないので、ひょっとすると僕の誤解で、取り付けてある眼鏡を「ワンタッチで掛けられる」という意味なのかと裏側を診てみると眼鏡に取り付ける絵と共にワンタッチとまた書いてありました。怪しい者じゃありません、怪しい者じゃありませんと繰り返すほどに信用を失っていくというやつですね?
裏側の注意書きに「無理に取り付けると破損する恐れがあります」と装着が困難な事を承知しているかのような文言がありました。

色々な眼鏡で試してみましたが、テンプルが細い太いにかかわらず、凄い力で押し込んでやっと5mm程度入ります。
テンプルが細いとテンプルを曲げてしまったり折ってしまうのが怖くてそれ以上押し込めません。
テンプルが太いなら太いで、それ以上押し込むには腕力を鍛え直す必要を感じます。僕は歯医者なので、こういう場面で使えそうな道具がいくつか思い付くんですが、どうせそんなの使って押し込もうとするとチューブが裂けるかテンプルを破損するかのどちらかだろうと思って無茶は控えました。

ストラップのやつ

眼鏡留め

伝統的な、ストラップを後頭部に回すタイプです。着脱しにくそうに見えますが、少し緩めにしておけば片手でも眼鏡を装着可能です。装着感も良いのですが、割と目立ち気味。特に両端に意味なく付いている金属のボタンがキラッ!と光ります。黒いボタンならいいのに。

他の二つよりも高いんですが、作りは他の二つと同じぐらいチャチです。モダンって言うんですか?先セルって言うんですか?テンプルの先のプラスチック部分、これを通してストラップを眼鏡に括り付けるパーツが安っぽいビニールで耐久性に不安があります。

たぶん、この中では一番固定能力が高いとは思いますが、こちらは患者さんの上の奥歯を覗き込んだ時に眼鏡がズレなきゃいいんですから、そんなにしっかり固定できなくてもいいんです。どこぞの伝説的なバンドの頸椎痛めたドラマーみたいな激しい動きをする方には、このタイプがおすすめです。

死神の鎌みたいなやつ

眼鏡留め

耳の後ろに引っ掛けて固定するタイプです。見掛けが間抜けなので馬鹿にしてましたが、案外使いやすいです。眼鏡の着脱がしやすく、固定効果も十分です。
でも、鎌がくるくる回っちゃって、あっちこっち向いちゃうので、いちいち向きを揃えて準備しとくのが面倒です。シリコン製だと思われるので、接着剤が効かない素材ですから、無理に固定は難しいかもしれません。

結論

チューブのやつは試す事すらできませんでしたが、他の2点は実際に診療で使ってみました。はっきり言ってどちらも一長一短。
歯を削ってる時は眼鏡が必要で、話をする時は眼鏡をしてると患者さんの顔がぼやけるので眼鏡を外したいんです。裸眼だと近くが見えなくて眼鏡掛けると遠くが見えないってのが老眼ですから。

ストラップ式は前述の通りストラップを緩めに調整しておけば装着は被るだけなので楽なんですが、外す時は眼鏡を一度前に引っ張るようにして外さないと、ストラップに引っ張られて鼻当てが眉間辺りにゴリッと引っ掛かって痛いです。

死神式は鎌がくるくる回っちゃうので、方向を整えて装着します。鎌が耳の後ろにフィットするように位置も調整してから手を洗うという感じです。外すのは至って簡単で、普通の眼鏡のように外せばOKです。但し、外す時に耳に引っ掛かった鎌が毎回必ずあっちこっち向いちゃいます。

どっちを使っても、ちょっとだけ面倒な思いをするわけですが、使わないで眼鏡が大きくズレ落ちるよりはずっとマシです。今の所、患者さんに死神?と思われるのが嫌なので、スポーツの場面でもポピュラーなストラップタイプを使うようにしています。

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