ゴーグルで飛沫感染から目を保護する

ゴーグル

ゴーグルで飛沫感染から目を保護する

歯医者の現場は削った歯や金属の粉が飛び交います。
例えば歯を削る場合、歯や削る道具を摩擦熱から保護する為に、また削りカスを洗い流す為に、水をスプレーしながら行います。その水はバキュームと呼ばれる吸引装置で吸い取って排出するんですが、100%吸いきれるわけじゃありませんので、随分飛び散っているはずです。例えば患者さんが何らかの感染症に罹っていた場合、今流行りの・・・もとい、問題になっている飛沫感染を起こすリスクが高いので、歯医者はマスク着けるだけでなくゴーグルでも身を守っています。グローブも、もともとは同じ目的で着用が広まったのですが、それはまた別の話なので別の機会に。

誤解されないようにあらかじめ言っておきますが、ゴーグルやグローブを着けているからと言って特定の方をエンガチョ扱いしているわけじゃありません。あらかじめご病気を申告なさる方もいらっしゃいますが全員がそうではありませんし、今の状況と同じく自覚のない方もいらっしゃいますので、どなたが感染者であっても大丈夫なように、患者さん全員が感染者であるという前提で治療を行っています。これは歯医者自身の身を守るだけでなく、院内感染から患者さんを守る上での大原則です。
もちろん、感染症だけでなく他の病気に関しても同じです。歯医者は、患者さんが自分の病気を自覚なさっていない可能性を常に考えて全員が有病者でも困らない心構えで日々の診療を行っているはずです。

ゴーグルで金属の切削片から目を保護する

患者さんの歯に被せる金属を調整する時には、患者さんの口の外で金属を削るという作業を行います。調整量が多い場合は能率的に作業を進める為に切削能率の高い道具を使います。
ご存知だと思いますが主に歯医者では回転式の道具で削る事が多く、回転する器具の先に砥石が付いているようなものがあります。切削能率の高い荒い砥石は金属もザクザク削れますが砥石の方もザクザク削れ、その両方がピシピシと顔方向に凄い勢いで飛んでくるんです。この時裸眼で行っていると、結構な量の金属片と砥石片が目に飛び込んで来ます。

若い頃、これを裸眼で行ったら目が開けていられないぐらいの痛みを感じ、鏡で観察したら黒目の真ん中に砥石の破片がめり込んでいるという状態でした。眼科に行って取って貰うのも怖いので、自分で鏡を見ながらピンセットで摘まんで取り出した事があります。思い出すだけで今でも鳥肌が立ちます。
そんな経験をして以来、治療の時は必ず素通しの伊達眼鏡を掛けるようになりました。

ゴーグル着用は患者さんに失礼の無いように

飛沫感染予防の観点から言えば、素通しの伊達眼鏡ではなく、横や上下まで回り込んだゴーグルを着けるべきですけど、あんまり患者さんをエンガチョ扱いするのは失礼な気がして着けられませんでした。
他の記事でも書くと思いますが、今では常識となったグローブを着けるのも、最初は同様の理由で遠慮しがちでした。

老眼鏡で目を保護する

元々僕は視力が良かったので、目の保護に際して患者さんに失礼の無いようにという理由でゴーグルを使わずに素通しの眼鏡を掛けていましたが、近視の奴は普段使ってる眼鏡を掛けたまま普通に診療を行っていればいいわけなので、たぶんあまり目の保護に対して意識はしてなかったんじゃないかと思います。

そんな目が良かった僕も、アラ還となった今ではすっかり近くのものが見えにくくなりました。僕は読書が好きなので、本を快適に読むために比較的早めに老眼鏡を使い始めましたが、当然、同時に仕事でも着用するようになりました。若い頃は目を保護する目的で素通しの眼鏡だったものが、今では無ければ見えないので掛けた老眼鏡が目の保護もしてくれているといった状況です。

本気で飛沫感染から目を守る

僕は休日には植木屋さんのように梯子に登って庭木の手入れをしています。上の方の葉や枝を切るとどうしてもゴミが目に入るので、ゴーグルは必須です。僕が庭で使っているのは、百均で入手したプラスチックのゴーグルです。すぐに傷が付いて曇ってしまうので、これを常に複数個ストックしてあります。
今回の新型コロナウイルスの件を考えて、この安物のゴーグルを仕事場に用意して「本気で飛沫感染から目を守らなくちゃ」と思った時の為に、そろそろ準備を始めています。
価格がリーズナブルという事以外にこのゴーグルの良い所は、老眼鏡を掛けた上から装着できる事です。
実はこの他に、今回のコロナウイルスの件が始まって早々に、目の周囲をかっぽり覆ってくれるゴーグルは購入してあるんですが、これは外歩き用で普通の眼鏡と区別が付きにくいタイプの花粉予防目的のゴーグルです。その花粉予防目的のゴーグルを掛けてしまうと診療時に細かい所が見えなくなってしまうので、診療には老眼鏡の上からかっぽり目を守ってくれるこの植木屋仕様が適しているというという事になります。

準備はしますけど、「いよいよやばい」と植木屋仕様のゴーグルを掛ける事態にならない事を心から祈ります。

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