禁煙に効果の大きい方法

ジッポ

禁煙に効果の大きい方法

喫煙歴40年。1日に2箱吸って今まで禁煙なんか一度も考えた事の無い僕が、苦しむ事もなく禁煙できてしまった経緯をお話しします。

取り立てて強い決意もなく、試しにやってみたら禁煙できちゃって2年以上が経過しました。なかなか禁煙できずに苦労なさってる方に参考にして頂きたい効果の大きい方法です。

たばこ中心の生活

喫煙歴約40年。
たばこは、完全に生活の一部・・・というより、たばこ中心に生活が回ってる感じ。

どういう事なのか喫煙者にはお分かりだと思いますけど、お分かりにならない非喫煙者に向けて、たばこ中心の生活についてお話ししましょう。

喫煙者にとって、特に僕みたいに1日2箱みたいな奴にとって、たばこには以下の2つの意味があります。
今はカッコの中が無意味でしょうが、後々意味を持ちます。

薬理(ニコチン)

薬理作用はタバコの葉に含まれるニコチンによるものです。
ニコチンは脳の報酬系に働き、その依存性は麻薬などと並ぶほど強いと言われています。ただ、僕が調べたところによると眠っていてニコチン切れで目が覚める事が無いので、離脱症状はさほど強くないと考えても良さそうです。

タイミングを計る(習慣)

喫煙が生活のリズムを決めています。
例えば、

  • 朝起きてコーヒー飲みながら目が覚めるのを待つ為の一服
  • 風呂上りにクールダウンしながら一服
  • 朝食を終えてリラックスの一服
  • 出勤前に「さて、出かけるぞ!」の一服
  • 仕事場について仕事を始める前に気合を入れる一服
  • 歯を抜いてホッと一服

・・・そんな感じに続きます。1日全て再現してもいいんですが、もう十分でしょう。

要するに、次の行動に移る為にタイミングを計るツール、本当はやりたくない事を始めるにあたって「この一本を吸い終わったら」と自分にルールを課してやらざるを得なく追い込むと言ったら大袈裟ですか?でも、大体そんな感じ。これに関して、いつ吸っても一服およそ5分という時限性は大切です。
とにかく、そんな感じで40年ぐらいを生きて来ました。

iQOS導入

アイコス

たばこ無しの生活は考えられないので、仕事場の院長室を作る際はでかい換気扇を付けて貰って、気兼ねなく吸いまくれるようにしたつもりでした。部屋に煙がこもるヒマがないぐらい強力な換気扇ではありますが、診療の直前はやはりタバコの匂いが頭髪や衣服に付くのが気になるので喫煙を控えていました。
僕はたばこ大好きですが、世間一般ににたばこの匂いが嫌いな人がいる事は理解できます。プライベートならば嫌煙家の近くには寄らないようにすれば済みますが、仕事となればそうも行きません。

ある日、加熱式たばこであるiQOSの存在を知りました。
燃焼しないので副流煙が出ず、部屋や衣服に匂いが残らないという説明を読んで、「これなら診療の直前でも、なんなら浸麻が効くのを待つ間の5分だって吸えるじゃん!」と思って早速購入しました。たばこが好きなので、いつでも吸いたい!というのが禁煙の第一歩であった事は実に皮肉です。

iQOSは香りが受け付けないという方もいらっしゃいますが、僕にはフィットしました。
燃やさないので副流煙が出ない点に惹かれてiQOSを始めましたが、タールを出さないので健康に害が少ないというのも売りです。普通のタバコを吸ってて、就寝時に咳が出る事はありますが、健康上困っている事は無いのでタールについてはどうでも良い事でした。
「風邪をひいたり健康状態が悪くなってタバコが美味しく吸えないのを避ける為に日頃から健康に気を遣ってるわけなので、言い換えればたばこは僕にとっては健康に良いものである」という理屈を展開するぐらいですので、タールの有無に興味はありませんでした。
ところが、タールが無いたばこの旨いこと!iQOSを吸って初めて、タールはたばこの雑味である事に気付きました。クリアな味で本当に旨い。

最初から普通のタバコとの併用は考えず、完全移行を目指しました。
今思うと、この完全移行が禁煙をする上で重要であったようです。
その後周囲にもiQOSは浸透して行きますが、普通のたばことの併用を選んだ人は、今では皆んな元に戻って普通のたばこを吸っています。

たばこの銘柄を変えた経験のある方はご存知でしょうが、最初のうちは味になれないので美味しくありません。おおよそ一箱吸ったぐらいで味に慣れて美味しく感じ始めます。
普通のたばこからiQOSに変えた時も同様で、最初のうちはパンチに欠けるような物足りなさを我慢しながら吸っていましたが、一箱吸ったぐらいからは十分に美味しく満足できる味と感じるようになりました。

 

一箱経過したぐらいの時に残っていた普通のたばこを一本吸ってみましたが、いかにも燃やしたものを吸ってる味。まるで焚き火の煙を吸ってる感じで、ちっとも美味しくありませんでした。

ちなみに、普通のたばこの時も1日に2箱、iQOSに変えても1日に2箱です。つまり、たばこの本数ってのはニコチンの摂取量に左右されるのではなく、取らなければいけないタイミングの数によるという事が分かりました。

この時点ではまさか禁煙するなんて事は予想だにしていませんでした。

iQOSは壊れやすい

あれから何年も経っていますし、新型もリリースされているので、今はどうなっているのか知りません。でも、僕が使っていた頃のiQOSは実に壊れやすい代物でした。
バッテリーを兼ねた収納ケースの蓋の留め金が折れやすかったり、3ヶ月ごとにホルダーを交換して貰わなくちゃいけないほどの不具合が出ていました。1年間の保証が付いていて、しかもこれを販売してるフィリップモリスのカスタマーサービスが優秀で、故障の報告をすると翌日には新品を届けてくれるので、普通のたばこに戻る事なくiQOSを続ける事ができました。

PloomTECHへシフト

 

プルームテック

iQOSを始めたばかりの頃、JTPloomTECHという加熱式たばこの存在を知ってはいましたが、供給不足の為に入手困難が続いていました。今では考えられない事かも知れませんが、購入権の抽選に応募して当選しないと買えず、しかもその募集が滅多に行われないという、ふざけんな!と言いたくなるような状況で、PloomTECH購入は完全に諦めていました。

ところが、iQOSを使い始めてそろそろ1年が経とうという頃、購入権の募集が行われたので応募してみたところ当選してしまい、iQOSは相変わらず故障しやすいのに保証期間がもう切れちゃう!状態なので、iQOSからPloomTECHへシフトすべく購入に踏み切りました。

普通のたばこからiQOSへ完全移行した時と同様、iQOSからPloomTECHへの完全移行は特に大きな問題も無く行えました。

ところが、ここでPloomTECHの特徴の所為で「こりゃ禁煙できちゃうんじゃないか?」と気付いたんです。

iQOSは、ホルダーに開いた穴の中に普通のたばこよりも細く短いたばこスティックを差し込んで使います。この時、穴の中には金属でできた薄くて細いブレードが立っていて、たばこスティックはこれに刺さります。たばこスティックに刺さったブレードが発熱し、たばこの葉が燃えない程度に加熱を行なってたばこの成分を蒸気に変えて、それを吸うというシステムです。

たばこスティック一本吸うのに普通のたばこ一本分と同等の時間が掛かり、途中で吸うのを止めた場合はそのたばこスティックは捨てねばならず、続きから吸う事はできません。

一方、PloomTECHはバッテリーとグリセリンとプロピレングリコールが染み込んで綿の中に電熱線が仕込んであるカートリッジ、刻んだたばこ葉が入っているたばこカプセルの3つのパーツから成っており、バッテリーの電気で電熱線を加熱してグリセリンとプロピレングリコールを蒸気にし、それを刻んだたばこ葉の間を通してニコチン等のタバコ成分を乗せて吸引するというシステムです。

カートリッジ1個で普通のたばこ一箱分、たばこカプセルは1個で普通のたばこ4本分、50パフする事ができます。
例えばひと吸い(1パフ)ふた吸いで止めておき、「続きは後で」みたいな使い方が可能です。
要するに、一本約5分の時限性が無くなってしまうわけです。

これには戸惑いました。
「一本分吸い終わったら心の中でちょっと嫌だなと思ってる行動を起こさなきゃいけなくなる」というルールで自分の行動を縛れなくなるって事は、行動を起こすタイミングは意思の力で取らなきゃいけないって事です。こりゃ困ったな、えらくストレス溜まりそうじゃん!って思いましたよ。

でもまあ、案外適応能力があるんだなと自分でも思いましたよ。数日でPloomTECHの生活に慣れちゃいました。

タイミングを取るのに、もう一口もう一口と吸ってたらPloomTECHの場合キリがあるませんから、場合によっては1パフとか2パフで次の行動に移る事もあって、PloomTECHを咥える回数は普通のたばこやiQOSと変わらずに40回程度なんでしょうけど、たばこカプセルの消費は気持ち少なくなりました。
って事は、1日のニコチン摂取量は決まってないんじゃないの?これは案外、ニコチンを断つって簡単にできちゃうんじゃないのかな?って思うようになりました。
PloomTECHのたばこカプセルを交換しないでずっと吸ってれば、ニコチンの摂取量はどんどん減って行って、そのうちゼロになってニコチンを断てるんじゃないの?って考えました。

喫煙には既述のようにニコチンへの依存と喫煙習慣という2つの意味があります。これを同時に断とうとするから皆んな苦労するんじゃないの?片方ずつ断てば結構簡単に禁煙できちゃうんじゃないの?と考えました。
たぶんニコチンパッチやニコチンガムは、そういう考えの元に使われてるんでしょうね。あっちはニコチンを残して習慣を断つって事で。

話を戻してニコチン断ちの話です。ほんとは、今までも禁煙できそうな場面ってのは何度かありました。ひどい風邪をひいて咳が止まらないとか喉が痛いとか肺がやばいとか。でもその時は、たばこ止めちゃったらどうやって行動のタイミング取ったら良いか分からず、たばこ止められちゃうのが怖くて風邪ひいててもたばこ吸う練習とかやって、禁煙できちゃうのを防いでました。
でも今回は、PloomTECHにシフトした事で喫煙の時限性が無くなり、喫煙習慣は残したままでニコチンを断った後の生活像が見えてますのでさほど不安はありません。

という事でニコチン断ちに入りました。
まず、無事に禁煙できる自信なんかありません。そして禁煙が必要な状況ではなく、試しにやってみよう程度の軽い気持ちですから、ひょっとすると挫折するかもしれません。
禁煙するぞと周囲に宣言して失敗すると、いかにも意志薄弱で格好悪いので、静かに禁煙を始めました。
禁煙を成功させる為に周囲に宣言を行えと指導している場合があるようですが、周囲へ宣言して失敗している極めて情けない例を沢山見ています。宣言する事で自分を追い込むという理屈は分からないでもありませんが、そんな意地を持っている奴は、宣言しないでも禁煙できるはずです。周囲を巻き込んで何とかしようなんて奴は最初からやめておいた方がいい。

もう一つの禁煙グッズ

ベイプ

PloomTECHで行う禁煙と同時に入手したグッズがあります。これがPloomTECHと同様、禁煙に大きく貢献してくれた事に間違いありません。

『PloomTECHのたばこカプセルを40パフ過ぎても交換しない作戦』は、ニコチンを断った後も喫煙習慣は残す計画です。新しいたばこカプセルが不要なのにグリセリン+プロピレングリコールを消費したカートリッジを新しいものと取り換える為に、たばこカプセルとセットになったカートリッジを買い続けるのは如何にも不経済です。なので、何とかして消費したグリセリンとプロピレングリコールを補充できないものか・・・と思って調べてみると、ネットに方法がきちんと載っていました。
たばこカプセルとカートリッジの消費に生じた偏りを補正する目的で、皆さんカートリッジを再生しているようです。僕はそれを禁煙した後に喫煙習慣を残す目的で利用しようと考え、補充に必要なものを揃えるべく更にWEBで検索を続けました。
すると、VAPE(ベイプ)なるものとPloomTECHの原理は同じらしいという事が分かりました。このVAPEを調べてみると実に奥が深そうで、そしてものすごく楽しそう。
VAPEはグリセリンとプロピレングリコールに香料が追加されたリキッドを電熱線で加熱して蒸気にし、それを吸うというグッズです。調べれば調べるほど興味が湧いて、結局は一つ買ってみようという事になりました。

仕事に影響の無い夏休みに禁煙開始

禁煙を始めたタイミングも良かったかもしれません。仕事中にイライラしないようにとタイミングを計ったわけではありませんが、ちょうど夏休みに入ったところでした。
本来ならば摂取するニコチン量を減らしていく過程で、相応のイライラがあるもんだと思っていましたが、ちょうど同じ日に導入したVAPEが面白くて面白くて、むしろPloomTECH吸うよりもVAPE吸いたくて、結局はそれで気が紛れたんでしょうね、イライラは皆無でした。
『PloomTECHのたばこカプセルを40パフ過ぎても交換しない作戦』を開始してから2日ほどでニコチンを完全に断ってVAPEに移行しました。

ニコチンの離脱症状

ニコチンの離脱症状には以下のようなものがあるようです。

  1. たばこに対する渇望
  2. 不安感
  3. イライラ
  4. 睡眠障害
  5. 集中力の低下
  6. ふらつき感
  7. 疲労感
  8. 頭痛
  9. 肩凝り
  10. 便秘
  11. 空腹感

このうち、5.集中力の低下、6.ふらつき感、7.疲労感については夏休み中だったので分らなかったのか、集中力なんて最初から乏しかった所為か分かりませんが、気が付きませんでした。
9.咳に関しては、喫煙により出やすくなっていましたので、禁煙で変化が起こったかどうかわかりません。結果として、禁煙から2年以上経った今はあまり出なくなりました。
4.睡眠障害、6.ふらつき感、8.頭痛、10.肩凝り、11,便秘、12.空腹感は全くありませんでした。
そして既述の通り、1.たばこに対する渇望、2.不安感、3.イライラについては、全く無かったのか、VAPEによって紛らわされたのか分かりませんが、気になりませんでした。
これって離脱症状なのなの?って思うもので激しかったのが、眠気です。

長年に亘る喫煙の所為でアセチルコリンの分泌ができなくなっていたようで、覚醒作用のあるアセチルコリンが切れちゃうので、眠い眠い。
どのぐらい眠いかと言うと、ベッドに転がってスマホいじってるといつの間にか意識が飛んで、スマホが顔にガン!と落ちて来ます。
別記事でもお話ししますが、僕は寝付きが悪く睡眠不足になりやすくて随分苦労しましたが、禁煙初日からスイッチが切れるように眠れるようになりました。仕事のある日じゃなくて本当に良かったと思います。

アセチルコリンが作れるようになるまで

知らないうちに意識が飛んでしまうという症状は最初の数日だけで、徐々に緩和してきます。それでも自分的にはアセチルコリンが作れてる気が全然しなくて、体が痺れるように眠いという日々が続きます。
アセチルコリンがやっと作れてきたな?と感じるのに、一月半掛かりました。
現在は、アセチルコリンが作れていなくて眠いという感覚はありませんが、寝付きは良くなり、睡眠の質が向上した感じです。そうやって考えると、ひょっとすると僕の寝付きの悪さはニコチン接種が原因だったのかもしれません。

禁煙して良かったこと

金銭的

たばこ一箱460円×2/日ですから、一月で27,600円、一年で331,200円。そんだけ節約できてるはずなんですけど、どこ行っちゃうんでしょうね?特に金銭的なメリットは感じられません。

睡眠

僕にはこれが一番大きかったと思います。
以前はほんとに寝るのに苦労して、夜ベッドに入るのが憂鬱なほどでした。もう短い睡眠時間に慣れちゃって、4時間眠れたら快調でした。
実は禁煙よりも前に寝付きを良くする方法を発見してまして、わりとスンナリ眠れるようにはなっていましたが、それでも睡眠時間は短かったです。
今は、0時過ぎには眠くなるようになって、何の工夫も無く眠れるようになりました。毎日の平均睡眠時間は7時間ほどです。

匂い

これも別記事を参照して頂きたいのですが、鼻ってのは慣れる器官です。常時たばこの匂いを嗅いでる僕の鼻は、自分に染みついた煙草の匂いを全く感じないように慣れてしまったいたはずで、周囲の人にはたばこ臭い奴だと思われていた事でしょう。
今では、すれ違うだけで「お、たばこ吸ってるね?」と言い当てられるぐらいたばこの匂いに敏感です。

良く、以前は自分だって吸ってたくせに、禁煙した途端にたばこに匂いを嫌う奴がいますけど、僕はどちらかというと、たばこの匂いが今でも好きです。お酒の席で隣の人がたばこを吸うと、副流煙の香りを楽しませて貰ってます。

女子供のウケはいい

前出の『匂い』に関係があると思いますが、女子供のウケは良くなります。
但し、女性にモテるモテないは別問題です。
モテない奴がタバコ止めてもモテるようになるとは思えないし、タバコ吸っててもモテる奴はモテる。「そもそもモテない一因はタバコにあって禁煙すればモテるようになるかも・・・というか、少しは違うかもと考えた時点でお前は一生モテないよ」と言ってやりたいぞまったくもう!と思ってます。誰とは言いませんけど。

2年経って、今はどうなのか?

皆さんお酒の席でつい・・・というケースが多いようですが、僕は今のところ無事です。
ニコチンとは完全に縁が切れましたが、喫煙習慣は無理に無くさずにそのままVAPEを使っています。しかし、特に薬理作用があるわけではないVAPEを吸わなければいけない理由など無く、時と共にVAPEを吸うのを忘れている事が多くなってきています。別にVAPEを止める理由も無いので、思い出した時に吹かしています。ひょっとすると、このまま頻度が減っていって、いつかすっかり吸わなくなってしまうのかもしれません。

まとめ

僕の場合、いくつかのラッキーなタイミングが一致して、たまたま苦労せずに禁煙できただけに見えるかもしれませんが、実は結構考えた上で感触を確かめつつ計算ずくで行ったつもりです。

長文になってしまいましたので、最後に簡潔にまとめておきましょう。

  1. 普通のたばこからiQOSへ完全移行
  2. 1年ほどiQOSを愛用
  3. iQOSからPloomTECHへ完全移行
  4. 2週間ほどPloomTECH使用
  5. PloomTECHたばこカプセル40パフ過ぎても交換しない作戦
  6. 5と同時にVAPE導入
  7. 5から2日程度で完全ニコチン断ちVAPE移行
  8. 2年ほどVAPEを愛用

※禁煙は長い休みに行おう
※失敗したら格好悪いので周囲には内緒で行おう

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