痛くない麻酔の注射

麻酔の注射は痛くなく打てるのか

結論:打てます

もちろん、麻酔の方法にもよりますので、どうやったって痛い注射もありますけど。

麻酔の方法

麻酔の注射にはいくつか方法があります。これは「どこに効かせるのか」によって

  • 表面麻酔
  • 浸潤麻酔
  • 歯根膜麻酔
  • 髄腔内麻酔
  • 伝達麻酔
  • 全身麻酔

に分かれています。

表面麻酔とは

歯肉などの表面を痺れさせて、それに続く麻酔の注射のチクッ!を無くす目的で使用する、ゼリー状の薬剤を塗ったりスプレーで液状の薬剤を吹き掛けたりして使う方法です。

表面麻酔剤を作用させて1分待ってからから麻酔の注射するってのが標準的ですが、麻酔科の友人が言うには、5分間作用させれば骨膜まで効くらしいです。麻酔をしてから効果が現れるまで5分待たなくちゃいけないのに表面麻酔で更に5分待ってたら治療するのに10分待たなくっちゃいけなくなるわけで、その前に既に治療の説明であったり麻酔するかしないか聞いたら結構迷っちゃったりで、日が暮れちゃうだろ状態になりますから、実際にはそんな長く待ってられませんので1分にして、後は注射のテクニックで何とか痛み少なくやってしまいます。

浸潤麻酔とは

歯肉の下の骨は、ポツポツと小さな穴が表面に開いていて、その穴から骨の内部に走って歯に分布している神経に効かせようという、随分遠回りする方法です。

麻酔の効きは骨表面の穴の数に依存します。このポツポツは人によって場所によって、随分違います。

なので麻酔が効きやすい人と効きにくい人がいます。また、同じ人でも場所によって効きやすい場所と効きにくい場所に分かれます。具体的には、上の歯には効きやすく、下の歯には効きにくい傾向があります。

そんな不確実な方法ならやんなきゃいいのにと思うでしょうが、周囲に太い血管や重要な組織が無い場所に打てるのでリスクが低いという事、痛くなく打ちやすいという事によって、麻酔をする際のファーストチョイスです。

歯根膜麻酔とは

歯根膜経由で麻酔液を歯に分布している神経に効かす方法です。

浸潤麻酔よりも確実性が高いのですが、歯根膜に細菌感染が起こったりダメージが加わる事によって歯根膜炎が起き、咬むと痛いという症状が出やすいので、注意が必要です。

歯根膜炎の心配が不要な抜歯の際に使う事が多いかもしれません。

髄腔内麻酔とは

例えばC3でズキズキが最高潮で、麻酔が効きにくい人で、麻酔が効きにくい場所なんていう、悪い条件が重なった場合に使うかもしれない方法です。

歯髄腔の中に麻酔をする、要するに歯髄に直接麻酔を打つわけですので、ビクン!となるほど痛いです。でも、そのまま帰すわけにはいかず、今、この場で処置をしてあげないと確実に後で凄く辛い思いをする事になるという最悪の条件下でしか使いたくない方法です。

短所は痛いという事だけで、確実性は抜群、体に作用する麻酔の量も最小なので負担が少ない方法です。

ただし、歯髄までむし歯が届いていないC2では使えません。

伝達麻酔とは

顎の骨には太い神経が出入りする比較的大きな穴が開いていて、そこめがけて麻酔を打つと、そこから先の神経が分布している領域全部を麻酔できちゃうという方法です。

この穴はおおよそ決まった場所に誰にでも開いているので、穴があるか無いか分からない場所にとりえず打ってみるなんていうギャンブル性の高い浸潤麻酔よりもはるかに確実な麻酔法です。

じゃあそれ使えばいいじゃん!と思うでしょうけど、そうもいかない理由があるんですよ。

太い神経に麻酔の針で傷付けちゃうと麻痺が残ったり、近くに太い血管や重要な組織があって傷付けるリスクがあるとか、無駄に広範囲に長時間(浸潤麻酔よりも長く)痺れちゃって不自由だとか、奥の方に針を刺さないといけないので痛いとか、短所もたくさんあるんですね。

なので浸潤麻酔が効かなかった場合のセカンドチョイスとか、困難な抜歯やオペで長時間効いてて欲しい時に使います。

mandibula

全身麻酔について

僕は全身麻酔のオペに立ち会った事はありますが、自分で歯科治療を行った経験はありません。

なので、通常の麻酔の範囲で通常の歯科治療が行えない場合に使用するって程度しかわかりません。

まとめ

表面麻酔してから浸潤麻酔ってパターンならば、いつ注射したか分からない程度に痛くない麻酔が可能です。そして、浸潤麻酔が効いてくれる条件ならば、最初から最後まで無痛の治療が可能です。

それ以外の条件で無痛は、すいません、僕にはちょっと思い付きません。

タイトルとURLをコピーしました