歯周ポケットとは?

日常の診療で
歯周ポケットってご存知ですか?」と聞くことが多いです。
「知りません」という方がほとんどいらっしゃらず、
「知ってます」とおっしゃる場合もちらほらありますが、
大多数は「名前だけは」という方です。

そこで、名前だけじゃなくって内容も知って頂きたく、記事にしました。

歯周ポケットとは?

歯の構造図

歯の周囲にはぐるっと一周、深さ1mm~2mm程度の溝があります。この溝を歯周ポケットと呼びます。
※歯科で略して単に「ポケット」と呼ぶ事もあります
歯に歯肉が付着している場所は、見掛け上の歯と歯肉の境目ではなく、歯周ポケットの底の部分です。
歯の根元付近に沈着した歯石の中で歯周病菌が増えると『歯肉炎』が起きます。当初は歯肉にだけ留まっていた炎症が骨にまで及ぶと『歯周炎』と呼ばれるようになります。歯周炎が起きると、歯周ポケットが深くなります。
ちなみに、この歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病(歯周疾患)と呼びます。

歯周ポケット図

歯の周囲にぐるっとある溝を『歯肉溝』と呼び、歯周炎によって深くなった歯肉溝を歯周ポケットと呼ぶというような説明も見掛けますが、僕が学校でならった定義は「歯肉溝=歯周ポケット」でしたが、どっちでもこの場合大きな問題はないと思います。とにかく、歯の周囲には溝があって、歯周疾患の進み具合と溝の深さは比例するという事です。

歯周ポケットの深さ

歯周炎が起きると歯周ポケットが深くなりますので、逆に歯周ポケットの深さを測ると歯周病の程度を知る事ができます。

歯周ポケットの深さを測るツールを『ポケット探針』とか『ポケットプローブ』とか呼びます。目盛りが付いた細い棒状の器具を歯周ポケットの中に入れて深さを測るのですが、測定した深さによって以下のように歯周病を分類します。

歯周ポケットの深さ 歯周病の進行度
3mm以内 健康
4~5mm 初期
6mm以上 重度

歯周病の診断

歯周病の診断は病状を観察し、何が起こってどうなっているのかを把握した上で治療を進めていきます。
歯肉の色であったり、歯肉からの出血であったり、歯のグラつき加減であったり、レントゲン写真であったりを調べて総合的に行いますが、その中でも歯周ポケットの深さを知る事はは大切です。
中にはもの凄く歯周ポケットが深く、何ミリどころではなく何センチという状態もあります。歯周ポケットが深いという事は、歯に歯肉が付着している部分が奥へ移動した、つまり歯を支えている歯槽骨の破壊が進んでいるという事を表しています。

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