睡眠時無呼吸症候群の治療にスリープスプリント

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の治療にスリープスプリント

歯科で作成するスリープスプリントがいびきを防止する事から、睡眠時無呼吸症候群の治療に有効であると言われています。スリープスプリントは睡眠時無呼吸症候群の治療法の一つに過ぎませんが、健康保険対応になった事、構造が単純でコンパクトである事から、安価で手軽な方法として患者さんに喜ばれています。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。 10秒以上息してない状態を無呼吸とし、無呼吸が一晩に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸と呼ぶそうです。 睡眠時無呼吸は体に負担を掛けるだけでなく交通事故などのリスクが高まりますので、心当たりのある方はぜひ医科の受診をご検討下さい。

スリープスプリントとは

スリープスプリントとは、下顎を前方に突き出した時は気道が開いて睡眠時無呼吸症候群に伴ういびきを防止するのに有効であるという理屈から、アイーンの状態で固定する為の睡眠時無呼吸症候群の治療器具です。 うちでは、医科で睡眠時無呼吸症候群と診断され治療方法としてスリープスプリントが適応と判断された患者さんに対して、保険でスリープスプリントを作っています。 以前は自費で結構な金額が掛かっていたスリープスプリントですが、医科からの依頼状があれば保険が適用されるようになった事はたいへん喜ばしいと思います。

まず上下の歯型を採り、それで作った模型上でPETボトルと同じ材料(まさしくPET)で薄いマウスピースみたいなもの(スプリント)を作ります。 それを患者さんの口に装着し、アイーンの状態で樹脂を使って上下のスプリントを固定します。
※アイーンの手はする必要ありません
※アイーンと言う必要はありません(心の中では言って下さい)

上下のスプリントの間は、基本は隙間無く樹脂で埋めてしまい鼻呼吸を誘導した方がイビキをかきにくいとされていますが、花粉症で鼻が詰まっちゃってる方は呼吸ができなくなっちゃいますので、空隙を作って口呼吸できるように作ります。なので、鼻詰まりなんだけどスリープスプリント使えるのかな?と思ってる方、ちゃんと上手いことやって呼吸できるようにしますから、死んじゃう心配はありません。

スリープスプリントをやってみた

保険でできるようになる前から、うちではスリープスプリントを作っています。 どんな治療法でもそうなんですが、僕は新たな方法を勉強して取り入れる際に、まずは自分に試してみます。スリープスプリントの時も、もちろん自分に試しました。 僕は嘔吐反射が強めなので、ちょっとオエッとしながら上下の歯の型を自分で取って、バキュームフォーマーという模型の上から熱したPETなどの材料を被せて下から吸引して歯型にピッタリ合うスプリントを作りました。それを、上下の歯に装着してアイーンをやりながら即時重合レジンという粉と液を混ぜると固まる樹脂で固定します。即時重合レジンが硬化するまで動かないようにアイーンの状態をキープするのが難しいです。即時重合レジンが硬化したら完成です。場合によっては、多少外れにくさやキツさを調整しないといけません。 アイーンをキープする器具ですから当たり前なんですが、装着した姿は変です。 そして、顎には結構負担が掛かり、歯もギュッと締め付けられるような違和感があります。要するに、鬱陶しいんです。 僕みたいに睡眠時無呼吸症候群を何とかしないと命の危険がある!なんて差し迫った状態じゃない奴は真剣度が低いです。なので、テスト装着して寝たんですが、無意識のうちに外して放り投げたんでしょう、目覚めたら遠くに転がっていました。

もっとも、その話を長いことうちでスリープスプリント作ってる患者さんにすると、「僕は逆にこれが無いと眠れませんよ」とおっしゃるので、深刻な患者さんにとっては(案外)助けになってるんだと感心しています。

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